徹底研究!情報処理試験
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★ 正解 :

★ 解説 :

 スループット(through put) とは,単位時間当たの処理量です。最近よく目にするところでは,ルータの処理能力が「最大スループット 10Mbps」といったように表記されています。これは,1秒間当たり最大 10Mビットのデータを処理できる能力を持っていることを表します。

 意外と混同しやすい用語は,応答時間ターンアラウンドタイムです。応答時間はコンピュータに指示を出してから最初の応答が得られるまでの時間,ターンアラウンドタイムはコンピュータに指示を出してから全ての結果が得られるまでの時間のことです。これらは,あくまで 1件(あたり)の処理に着目し,速度でシステムの能力を表現していますが,スループットでは一定時間にどれぐらいの仕事がこなせるか,といったように「量」で表現している点に注意してください。

 それでは選択肢をみていきましょう。

[ア]
ジョブとジョブの間にオペレータが介入することによってシステムに遊休時間が生じても,スループットには影響を及ぼさない。

システムに遊休時間が生じると,その分だけ仕事量が減るので,スループットは低下します。

[イ]
スループットは,CPU 性能の指標であり,入出力の速度,オーバヘッド時間などによって影響を受けない。

CPUだけではなく入出力など,全体的な性能もスループットに影響します。

[ウ]
多重プログラミングは,ターンアラウンドタイムの短縮に貢献するが,スループットの向上にはあまり役立たない。

多重プログラミングは並列的にプログラムを実行する仕組みであり,スループット向上に役立つ可能性はかなり高いです。ただし,ひとつのひとつのプロセスの実行時間を短縮させるわけではないので,ターンアラウンドタイムの短縮効果に貢献するとは言い切れません。

[エ]
プリンタへの出力情報を一時的に磁気ディスク装置へ保存するスプーリングは,スループットの向上に役立つ。

プリンタは CPU に比べると動作速度が非常に遅い装置であるため,アプリケーションが直接,プリンタへの出力制御を行なうと,待ち時間が多くなってしまいます。しかし,アプリケーションがスプーラへ印刷データを渡し,それ以降の処理を任せてしまうことで,アプリケーションは他の処理を実行できるようになります。つまりスループットが向上することになります。


 以上より,エが正解となります。

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