[0610] 知的財産権

平成16年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
インターネットを利用したWebページの知的財産権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
Webページの情報は,利用者からの閲覧要求があった時点で初めてサーバからクライアントへ送られる仕組みになっているので,著作権法上の“送信”とはいえない。
雑誌のグラビアをイメージスキャナで取り込み,Webページに掲載する行為は,社会通念上認められない行為であるが,現行法上は著作権法違反にはならない。
他人の著作物をあるテーマに基づいて収集し公開しているWebページから,ある特定の著作物を抜き取って利用する場合,そのWebページの制作者の許諾を得ていれば著作権法違反にはならない。
マルチメディアの素材集(画像データやイラストなど)をソフトウェア販売店で購入し,自社のWebページ作成時に利用しても,使用許諾書の範囲内で使用していれば,著作権法違反にはならない。

正解

解説

 知的財産権と呼ばれるものの中には,産業の発展に主眼を置き「発明」を保護する産業財産権(商標権・特許権など)や,文化の発展を目的とし「表現」を保護する著作権などがあります。

 近年,インターネットの普及によって,出版物・動画・音楽などの著作物の複製や配布が技術的に容易になり,その結果,以前に比べて個人が著作権侵害を行う機会が増加しています。

 著作権法が保護対象とする「著作物」は「ある人の思想や感情を創作的に表現したもの」とされ,プログラムやデータベースも著作物となりえます。

 また,「著作権フリー」と表記のある画像などでも,著作権のすべてを放棄しているわけではない場合が多く,使用可能な範囲はまちまちですので,使用許諾書は注意深く読む必要があります。


 Webページの情報は,利用者からの閲覧要求があった時点で初めてサーバからクライアントへ送られる仕組みになっているので,著作権法上の“送信”とはいえない。
Webページのように,リクエストを受けて自動的に送信する形態も,著作権法上の送信(公衆送信)の一種です。

 雑誌のグラビアをイメージスキャナで取り込み,Webページに掲載する行為は,社会通念上認められない行為であるが,現行法上は著作権法違反にはならない。
出版物の内容を許可無くWebページに掲載することは著作権法の違反となり,5年以下の懲役や500万円以下の罰金を科せられたり,損害賠償を請求される可能性があります。

 他人の著作物をあるテーマに基づいて収集し公開しているWebページから,ある特定の著作物を抜き取って利用する場合,そのWebページの制作者の許諾を得ていれば著作権法違反にはならない。
著作物の制作者の許諾が必要な場合が多く,Webページの制作者の許諾のみだと著作権法違反になる可能性があります。

 マルチメディアの素材集(画像データやイラストなど)をソフトウェア販売店で購入し,自社のWebページ作成時に利用しても,使用許諾書の範囲内で使用していれば,著作権法違反にはならない。
正しい説明です。


以上より,正解は「エ」となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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