[0600] デザインレビュー

平成15年度春期 基本情報技術者試験より
デザインレビューを実施するねらいとして,適切なものはどれか。
開発スケジュールを見直し,実現可能なスケジュールに変更する。
仕様の不備や誤りを早期に発見し,手戻り工数の削減を図る。
設計工程での誤りの混入を防止し,テストを簡略化して,開発効率の向上を図る。
設計の品質を向上させることで,開発規模見積りの精度の向上を図る。

正解

解説

 デザインレビューとは,システム開発において設計上の問題点を洗い出すために行う作業です。レビュー手法には,レビュー主催者の違いによってウォークスルーインスペクションがあり,それぞれの特徴は下の表の通りとなっています。

■ ウォークスルー
設計書やプログラムなどの資料作成をしたプロジェクトメンバーが中心となって,会議を進行する。参加者からの多面的なチェックを行うことで,問題点を早期に洗い出す。


■ インスペクション
ウォークスルーとほぼ同じ目的で行われるが,モデレータと呼ばれる会議の開催責任者が進行を取り仕切って行われる。また,参加者にはあらかじめチェック内容の分担が決められ,効率よくレビューを行えるように準備する


 設計上のミスは工程が進むほど修正に時間がかかるので,コーディングの後で行うテストよりも,デザインレビューの段階で問題点を発見する方が,効率がいいと言えます。

 それでは選択肢をみていきましょう。


 開発スケジュールを見直し,実現可能なスケジュールに変更する。
デザインレビューの結果,スケジュールを見直すことはありますが,デザインレビューの主目的ではありません。

 仕様の不備や誤りを早期に発見し,手戻り工数の削減を図る。
デザインレビューの主目的です。

 設計工程での誤りの混入を防止し,テストを簡略化して,開発効率の向上を図る。
設計工程での誤りの混入を防止して開発効率の向上を図ることはデザインレビュー実施の目的として適切ですが,テストの簡略化自体はデザインレビューの主目的ではありません。

 設計の品質を向上させることで,開発規模見積りの精度の向上を図る。
デザインレビューの結果,開発規模見積りの精度が向上することもありますが,デザインレビューの主目的ではありません。


以上より,正解は「イ」となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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