[0579] データバックアップ作業

平成14年度秋期 基本情報処理技術者試験より
データバックアップ作業に関する記述のうち,適切なものはどれか。
バックアップからの復旧時間を最小化するために,差分バックアップを採用するのが最も有効な方法である。
バックアップ作業時間を最小化するために,同一記憶媒体内にバックアップデータを置くことが,最も有効な方法である。
バックアップ処理を正常に終わらせるために,バックアップ処理と業務処理が重ならないようにスケジューリングするべきである。
バックアップ用媒体は,磁気テープなどのランダムアクセスが可能な媒体にすべきである。

正解

解説

 バックアップの重要性は誰もが認識するところです。近年はコンピュータやネットワークが普及によって,企業が扱うデータの量は増加の一途をたどっており,その重要性は大きくなってきています。

 こうした背景から,「とりあえずバックアップをとっておけば安心」という訳にはいかなくなってきました。データの重要性を考慮した上で,どのデータをどのようにバックアップするか,リストア(restore;復旧すること)の手順をどうするか,復旧時間はどれぐらいかけられるか,などを考慮し,綿密に計画を立てる必要があります。

 選択肢ではバックアップ作業に関する記述が並んでいます。「バックアップの作成方法」という観点だけでは正解は見えてこないかもしれませんが,「どうやってリストアするか」を考えると,不適切な選択肢が浮かんでくると思います。

 それでは選択肢をみていきましょう。


 バックアップからの復旧時間を最小化するために,差分バックアップを採用するのが最も有効な方法である。
差分バックアップは日々のバックアップデータ量が小さくて済みますが,リストアする際には過去のフルバックアップから順に反映させていかなければなりません。したがって,フルバックアップ方式よりも復旧時間は長くなります。
(参考)フルバックアップ,差分バックアップ:http://mt-net.vis.ne.jp/ADFE_mail/0266.htm

 バックアップ作業時間を最小化するために,同一記憶媒体内にバックアップデータを置くことが,最も有効な方法である。
データの記録媒体が故障してしまうと,バックアップも一緒に消失してしまいます。操作ミスによるデータ復旧という目的では有効ですが,それ以外の事故には対処できません。

 バックアップ処理を正常に終わらせるために,バックアップ処理と業務処理が重ならないようにスケジューリングするべきである。
バックアップデータは,データの整合性が取れている状態で作成するのが理想的です。ケースバイケースですが,データアクセスがない状態でバックアップ処理を行うのが理想的です。

 バックアップ用媒体は,磁気テープなどのランダムアクセスが可能な媒体にすべきである。
磁気テープはシーケンシャルアクセス(媒体の先頭から順に読み込んでいくタイプのアクセス方法)です。


 以上より,ウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題