[0578] 無線LAN

平成14年度秋期 基本情報処理技術者試験より
無線LAN(IEEE 802.11)に関する記述として,適切なものはどれか。
機器間の距離に制約がない。
情報の漏えいや盗聴の可能性がないので,セキュリティ対策は不要である。
赤外線や電波を利用しているので,接続機器の移動が容易である。
マイクロ波帯の電波を利用する場合は,電波法の規制を受けない。

正解

解説

 無線LANとは文字通り,電波や赤外線などワイヤレスの媒体を利用して構築されるLANです。ツイストペアケーブルや同軸ケーブルなどを用いた有線LANとも混在させて使用することも可能です。

 IEEE802.11系の無線LANとしては,IEEE802.11aIEEE802.11b といった規格が IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers;電気電子学会)により標準化されています。IEEE802.11b は,2.4GHz帯域の電波を利用し,11Mbpsのデータ通信を実現します。IEEE802.11a は IEEE802.11b の上位の規格であり,5GHz帯域の電波を利用し,54Mbpsのデータ通信が可能です。

 無線方式であるため,ケーブルの取り回しに悩む必要がなく,設置レイアウトの自由度が高いことが特徴ですが,同時に盗聴の危険性もあり,その利用に当たっては十分なセキュリティ対策が必要です

 それでは選択肢をみていきましょう。


 機器間の距離に制約がない。
IEEE802.11a であれば,通信機器間の距離が約90m以内,IEEE802.11b では約100m以内です。途中に遮蔽物がある場合はこの距離内でも通信できなくなることがあります。

 情報の漏えいや盗聴の可能性がないので,セキュリティ対策は不要である。
無線で通信を行っている以上,盗聴される可能性は否定できません。そのため,MACアドレスでのフィルタリング,WEP(Wired Equivalent Privacy)による暗号化などの対策が必要になります。

 赤外線や電波を利用しているので,接続機器の移動が容易である。
正しい記述です。

 マイクロ波帯の電波を利用する場合は,電波法の規制を受けない。
電波法は有効的かつ安全な電波利用を図るための法律で,一部のものを除き,無線局を開設するには総務省の認可が必要となる場合があります。例えば,無線LANで 5G帯の電波を使用する IEEE802.11a は,屋外での利用する場合に認可が必要となります。


 以上より,ウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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