[0529] レビュー

平成14年度春期 基本情報処理技術者試験より
ソフトウェア開発における仕様のレビューに関する記述として,適切なものはどれか。
外部仕様と内部仕様とは,独立した関係が望ましく,相互依存するほどレビューによる不良発見が難しくなる。
外部仕様のレビューでは,ユーザ要件や実現可能性を確認し,内部仕様のレビューでは,外部仕様との不整合や内部仕様書内の矛盾を発見する。
ソフトウェアのエラー数は,外部仕様のレビューによって発見されたエラー数と,内部仕様のレビューによって発見されたエラー数の和である。
内部仕様のレビューは,プログラムの制御構造,モジュール間の制御構造,帳票・画面の様式について実施する。

正解

解説

 レビュー(review)とは,設計上の問題点を洗い出すために行われる討議のことです。システム開発においては,基本計画から設計にまでの各段階の作業内容に合わせたレビューを実施します。

 ウォーターフォールモデルの開発では,1つのミスであっても,発見される工程が上流であるほど,その修正作業量が小さく,下流になるにつれて作業量は大きくなる傾向にあります。そのため,レビューを定期的に実施し,問題を早期発見することが重要になります。

 レビュー手法としては,ウォークスルーインスペクションといったものが知られています。それぞれの特徴は,以下のとおりです。

■ ウオークスルー

設計書やプログラムなどの資料作成を作成したプロジェクトメンバーが中心となって,会議を進行する。参加者からの多面的なチェックを行うことで,問題点を早期に洗い出す。


■ インスペクション

ウォークスルーとほぼ同じ目的で行われるが,モデレータと呼ばれる会議の開催責任者が進行を取り仕切って行われる。また,参加者にはあらかじめチェック内容の分担が決められ,効率よくレビューを行えるように準備する。



 それでは選択肢をみていきましょう。

 外部仕様と内部仕様とは,独立した関係が望ましく,相互依存するほどレビューによる不良発見が難しくなる。
外部仕様は人間からみたシステムの機能を定義するもの,内部仕様は外部仕様を実現するためのシステム的な仕組みを定義するものです。したがって,外部仕様と内部仕様は密接な関係にあり,独立した関係が望ましい,ということはありません。

 外部仕様のレビューでは,ユーザ要件や実現可能性を確認し,内部仕様のレビューでは,外部仕様との不整合や内部仕様書内の矛盾を発見する。
外部仕様と内部仕様の特徴を掴んだレビュー方法です。

 ソフトウェアのエラー数は,外部仕様のレビューによって発見されたエラー数と,内部仕様のレビューによって発見されたエラー数の和である。
開発以降のテストで発生したエラー数も含めます。

 内部仕様のレビューは,プログラムの制御構造,モジュール間の制御構造,帳票・画面の様式について実施する。
プログラム設計で実施するレビューです。


 以上より,イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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