[0525] 入力画面設計

平成14年度春期 基本情報処理技術者試験より
入力画面の設計方針として,適切なものはどれか。
関連する入力項目は隣接するように配置する。
けい線や強調表示は入力の妨げになるので,使用しない。
入力の誤りに対するエラーメッセージは,“入力が誤っています”に統一する。
ユーザの操作が容易になるように,入力画面には詳細な使用方法を表示する。

正解

解説

 入力画面の設計は,システム開発における外部設計の主要作業のひとつです。入力画面には処理速度以外にも,わかりやさ,作業効率のよさも必要ですが,システムと人間との接点であることから,利用者の習熟度も設計する上で考えておかなければなりません。

 例えば,システムの習熟度が低い利用者に対しては,「わかりやすさ」を十分に考慮すべきです。ログインやメニューから始まって,データを入力し終えるまでの操作を,利用者の注意をうまく引きながら誘導するようにします。また,誤入力が多発することを想定し,「何が悪かったのか」「どう入力すべきか」を伝える,エラーメッセージとその表現方法を工夫しなければなりません。

 逆に,習熟度の高い利用者に対しては,「効率のよさ」が重要となってきます。段階的なメニューから目的の入力画面へ遷移させるような設計であれば,ショートカットを提供して 1回の操作でその画面へ辿り着けるようにしたり,マスタを参照してデータ入力するような画面であれば,検索画面を経由しなくても,直接コードを入力できるようにするなどの方法があります。

 長期にわたって利用していくシステムであれば,利用者の習熟度も次第に向上していくため,「わかりやすさ」と「効率のよさ」の両方を兼ね備えた設計を行うのが理想的です。

 それでは各選択肢をみていきましょう。


 関連する入力項目は隣接するように配置する。
正しい記述です。関連する入力項目を隣接するように配置することで,マウスやキーボードの操作量,目線の動きが小さくて済み
 けい線や強調表示は入力の妨げになるので,使用しない。
けい線によって入力項目のまとまりや関連性を表現することができます。また,強調表示は利用者の注意を促すことができます。適切に使用することで,わかりやすい入力画面となります。

 入力の誤りに対するエラーメッセージは,“入力が誤っています”に統一する。
入力の誤りに対しては,何が誤っているのか,どう対処すればよいかを利用者に伝えなければなりません。エラーメッセージの文章としてすべてを表現する必要はなく,他の方法(誤り個所にフォーカスを戻す,表示色や背景色を変えるなど)も組み合わせて表現することも考慮すべきです。

 ユーザの操作が容易になるように,入力画面には詳細な使用方法を表示する。
入力画面上に使用方法を表示するのは,操作がわかりやすくなる反面,画面の使用領域が少なくなることにもなります。習熟度の低い利用者には有効ですが,習熟度の高い利用者にとっては作業効率が上がらない原因ともなるので,実現方法には十分に考慮しなければなりません。

 以上より,アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題