[0513] SPECint

平成14年度春期 基本情報処理技術者試験より
性能評価指標として用いられる SPECint に関する記述として,適切なものはどれか。
1秒間に実行可能な浮動小数点演算回数であり,主に科学技術計算の性能尺度として用いられるが,超並列コンピュータの評価指標としても用いられる。
1秒間の平均命令実行回数であり,一般的には,設計法,構成部品で評価結果が異なる。同一コンピュータメーカ,同一アーキテクチャのコンピュータシステム間の CPU 性能比較に用いられる。
OLTP システムを対象としており,CPU 性能だけでなく,磁気ディスク装置の入出力や DBMS の性能まで含めた評価が可能である。
整数演算を実行する幾つかのベンチマークから得られ,CPU,メモリシステム,コンパイラのコード生成の性能を評価するために使われる。

正解

解説

 SPECint とは,SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)と呼ばれる非営利団体で定められたベンチマークテストです。業務用途の製品を持つ大手ベンダーの多くは SPEC のベンチマークに参加しており,数多くの製品の成績を比較検討することができます。

 SPECint は,CPUの処理性能を測定する「SPEC CPU」を構成する 1ベンチマークで,整数演算命令の実行速度を対象にしています。「int」は,「INTeger(整数)」の略です。SPEC CPU には,浮動小数点数計算の処理速度を測定する SPECfp も含まれています。「fp」は,「Floating Point number(浮動小数点)」です。

 それでは各選択肢をみていきましょう。

 1秒間に実行可能な浮動小数点演算回数であり,主に科学技術計算の性能尺度として用いられるが,超並列コンピュータの評価指標としても用いられる。
FLOPS(Floating Operations Per Second) の説明です。FLOPSは,1秒間に実行できる浮動小数点計算の回数を表します。


 1秒間の平均命令実行回数であり,一般的には,設計法,構成部品で評価結果が異なる。同一コンピュータメーカ,同一アーキテクチャのコンピュータシステム間の CPU 性能比較に用いられる。
MIPS(Million Instructions Per Second) の説明です。MIPSは,1秒間に実行できる命令数を 100万(Million)単位で表したものです。

 OLTP システムを対象としており,CPU 性能だけでなく,磁気ディスク装置の入出力や DBMS の性能まで含めた評価が可能である。
TPC-CTPC-D といったトランザクション処理に関するベンチマークの説明です。OLTP(OnLine Transaction Processing)とは,オンライン接続した複数のクライアントからのメッセージをサーバが受け取り,データベース処理を含む一連の処理を行って結果をクライアントに返すというシステムの処理形態のことです。

 整数演算を実行する幾つかのベンチマークから得られ,CPU,メモリシステム,コンパイラのコード生成の性能を評価するために使われる。
正しい説明です。


 以上より,エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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