[0505] スプーリング

平成15年度秋期 初級システムアドミニストレータ試験より
ワープロソフトや表計算ソフトなどで印字処理を行う場合,プリンタへ直接出力を行わずに,対象データを磁気ディスクにいったん格納しておき,実際のプリンタ出力は専用プログラムに任せる方法がある。このように,アプリケーションの実行と実際のプリンタ出力を分けることによって,どのような効果があるか。
アプリケーションの実行開始から印刷完了までの時間を短縮することができる。
大量の画像を含む文書の修正が可能になる。
単位時間当たりの処理量が向上する。
プリンタ出力のときに,フォントの変更が容易である。

正解

解説

 問題文の「プリンタへ直接出力を行わずに,対象データを磁気ディスクにいったん格納しておき,実際のプリンタ出力は専用プログラムに任せる方法」を,スプーリング(spooling)といいます。専用のプログラムをスプーラ(spooler)といいます。磁気ディスクへ保存される出力データは一時的なもので,印刷完了後は削除されます。

 プリンタは CPU に比べると動作速度が非常に遅い装置です。アプリケーションが直接,プリンタへの出力制御を行なうと,待ち時間が多くなってしまいます。しかし,アプリケーションがスプーラへ印刷データを渡し,それ以降の処理を任せてしまうことで,アプリケーションは他の処理を実行できるようになります。つまりスループット(単位時間当たりの仕事量)が向上することになります。




 それでは各選択肢をみていきましょう。

 アプリケーションの実行開始から印刷完了までの時間を短縮することができる。
完了までの時間が短くなるわけではありません。スプーラの効果は,アプリケーション自体は印刷が完了するまでプリンタを制御する必要がなく,スプーラへ印刷を依頼した後は他の処理を実行可能な状態となる点にあります。

 大量の画像を含む文書の修正が可能になる。
アプリケーションの仕様に依存するもので,スプーラは関係ありません。

 単位時間当たりの処理量が向上する。
正しい記述です。

 プリンタ出力のときに,フォントの変更が容易である。
アプリケーションの仕様に依存するもので,スプーラは関係ありません。


 以上より,ウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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