[0475] 情報システムの全体計画立案

平成13年度秋期 基本情報処理技術者試験より
情報システムの全体計画立案に関する記述のうち,適切なものはどれか。
CIOが,各現場のユーザ部門からすべてのシステム化要求を収集し,着手可能なものから順次実施していく。
CIOが,経営計画との調整や技術動向の調査などをして,中長期計画として全体計画を策定し,トップマネジメントの承認と支持を得る。
各ユーザ部門のリーダが中心となり,個別の計画を集約して全体計画とする。
情報システム部門の情報通信技術の専門家が,最先端技術を取り入れて全体計画を立案する。

正解

解説

 情報システムの全体計画とは,全社的な視点からみた情報システムのあるべき姿,方向性をまとめたものです。経営戦略・課題から情報化課題を抽出し,現行の情報システム関連資源を調査分析した上で,中長期にわたる計画が立案されます。全体計画の立案はトップダウンであるため,CIO など経営幹部層の参画が必要です。

 CIO(Chief Information Officer)は,経営戦略に基づいて情報システム戦略を立案し,構築する責任者で,「最高情報統括役員」「情報システム担当役員」などと訳されます。CxO(CEO,COO,CIOなどの総称)と呼ばれる経営幹部の一員であり,企業活動における情報技術がより重要な位置を占めるなかで,CIOの役割も拡大しつつあります。

 CIOの役割としては,以下の機能があります。
  • 経営戦略に基づいて情報システム戦略を立案し,構築する
  • 情報技術を基に事業戦略を立案する
  • 情報システムおよび人的資産を統括し,最適化する
 したがって,情報システムの全体計画立案にあたっては,CIO はそのプロセスに強く関与しなければなりません。

 それでは選択肢をみていきましょう。

 CIOが,各現場のユーザ部門からすべてのシステム化要求を収集し,着手可能なものから順次実施していく。
全体計画はトップダウンアプローチをとります。

 CIOが,経営計画との調整や技術動向の調査などをして,中長期計画として全体計画を策定し,トップマネジメントの承認と支持を得る。
正しい記述です。

 各ユーザ部門のリーダが中心となり,個別の計画を集約して全体計画とする。
全体計画はトップダウンアプローチをとります。

 情報システム部門の情報通信技術の専門家が,最先端技術を取り入れて全体計画を立案する。
経営戦略・課題を情報化課題へブレークダウンし,全体計画を立案していくので,技術専門家が中心とはなりません。


 よって,イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題