[0381] CASEツール

平成13年度春期 (旧)第2情報処理技術者試験より
CASEツールは適用する開発工程や範囲によって分類できる。要求仕様分析機能が含まれる分類はどれか。
開発プラットフォーム
下流
上流
保守

正解

解説

 CASEツール(Computer Aided Software Engineering)とは、システム開発を支援するためのソフトウェアです。CASEツールを導入することで、論理的な矛盾、設計の完全性などをチェックでき、かつ、一部の作業が自動化されるので、システム開発の生産性を高めることができます。

 例えば、データ設計を支援するCASEツールであれば、ツール上で作図した E-R図に対して自動的にチェックを行い、さらに、データベースのテーブル定義(CREATE TABLE文)を生成することができます。当然ながら、作図した E-R図をプリントアウトしてデータ設計図として利用することもできます。

 保守の段階で仕様変更が発生しても、CASEツール上で変更の反映、コードの生成・反映、といった手順を踏むことで、システムと設計書の同期が楽に取れるようになります。

 一般的に、CASEツールは対応する工程によって上流CASEツール下流CASEツール統合CASEツールがあります。

 上流CASEツールであれば、業務フローやデータフローを扱います。さらに、ここから処理機能やデータ項目の抽出を行える製品もあります。下流CASEツールでは、画面や処理、データベースアクセスなどを定義すると、プログラムのソースコードを自動的に生成させることができます。逆に、ソースコードから設計書を作成するリエンジニアリングをサポートする製品もあります。統合CASEツールは、上流から下流まで一貫して扱えるもの指します。




 通常、CASEツールでは入力された設計情報を、リポジトリと呼ばれるデータベースへ保存します。リポジトリには、業務フローといった上流工程の設計情報から、ソースプログラム、テストケース、テストデータのような下流工程の情報まで管理されています。

 プロジェクトメンバー内でリポジトリを共有することで、メンバーの誰もがいつでも最新の設計情報を手に入れることができるようになります。また、複数のCASEツール間で、リポジトリを通して連携できる製品もあります。

 それでは選択肢を見ていきましょう。


 開発プラットフォーム
開発プラットフォームは、ソフトウェアを開発するためのハードウェア、OS、ミドルウェア、各種ライブラリー群などを指します。

 下流
下流はプログラミングを中心とした工程を指します。

 上流
上流は要件分析・定義からはじまる設計工程を指します。

 保守
保守は下流工程の延長線上の工程として考えます。


 よって、上流のウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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