[0351] スイッチングハブ,MACアドレス

平成14年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能として、適切なものはどれか。
LANポートに接続された端末に対して、IPアドレスの動的な割振りを行う。
受信したパケットを、あて先MACアドレスを含むLANポートだけに転送する。
受信したパケットを、すべてのLANポートに転送(ブロードキャスト)する。
受信したパケットを、ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。

正解

解説

 まずは、選択肢中の MACアドレスについて説明します。

■ MACアドレス

 MACアドレスは、LANカードが個体ごとに一意となるよう設定されたハードウェアの物理的なアドレスです。メーカーの識別番号とハードウェアの識別番号で構成され、世界中で同じ MACアドレスをもつ LANカードは存在しないことになっています。(MACアドレスを変更できるLANカードも一部存在します)

 これに対し、IPアドレスは、(プライベートアドレスであれば)どのLANカードが使用されても、任意のアドレスを設定することができます。つまり、IPアドレスは論理的なアドレスであるといえます。


MACアドレスは、以下のように使用されています。

■ MACアドレスによる通信の仕組み

 LANカードは IPアドレスを意識せず、MACアドレスを元に通信しています。このレベルでは、IPアドレスは、単なるデータとして扱われています。したがって、LANカード自体では、既知のMACアドレスをもつネットワーク機器までの通信しか行うことができません。

 他のネットワークとの通信は、受け取ったパケットを解析し、IPアドレスを理解するルータなどのネットワーク機器によって実現されます。

 したがって、MACアドレスは、OSI基本参照モデルのデータリンク層に位置づけられます。IPアドレスはネットワーク層で、MACアドレスよりも上位の概念です。(※OSI基本参照モデルの説明は、こちらをどうぞ


 通常のハブ(リピータハブ)は、電気的に信号を増幅するのみなので、物理層で動作しているといえます。MACアドレスを理解できないので、下図のように、ある端末から受け取ったパケットをすべてのポートへ伝送してしまいます。そのため、ネットワークに接続される端末が多くなると、トラフィックが増大し、通信速度の低下を引き起こすことがあります。

 スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、文字通り 2番目の層、つまりデータリンク層で動作するので、MACアドレスを理解することができます。スイッチングハブであれば、パケットに含まれる宛先MACアドレスを読み取り、その MACアドレスをもつ端末に接続されたポートのみに伝送します。トラフィックが抑えられるので、ネットワークの規模が大きくなっても、通信速度が低下しにくいという利点があります。



 以上より、イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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