[0334] CRM、ERP、MRP、SCM

平成13年度秋期 初級システムアドミニストレータ試験より
部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売までの、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し、最適化してリードタイムの短縮、在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
CRM
ERP
MRP
SCM

正解

解説

 まずは、選択肢の CRM、ERP、MRP、SCM について説明します。

■ CRM(Customer Relationship Management)

 顧客と適切なパートナーシップを全社的に構築し、信頼関係を継続的に強化していくなかで、最大の収益をあげようとするマーケティング・モデルを、CRM(Customer Relationship Management)といいます。顧客との信頼関係を重視する経営戦略は以前から存在しましたが、近年、顧客のニーズが掴みにくくなってきており、また、新規顧客を開拓するコストが既存の顧客を維持するコストがよりも高いことなどもあり、脚光を浴びてきています。


■ ERP(Enterprise Resource Planning)

 ERP(Enterprise Resource Planning)は、「企業資源計画」と訳されます。人、モノ、金といった企業の経営資源を一元的に管理・運用することで、利益の最大化を図ろうとする経営手法です。これを情報システムとして実現したものが、ERPパッケージです。 ERPパッケージは、財務会計や人事管理、生産管理や在庫管理など、企業活動全体にわたるの業務処理を統合したソフトウェアです。導入により、情報の統合・共有による業務の効率化、全社的な経営資源情報を得ることによる経営判断の迅速化、といった効果が期待できます。また、パッケージソフトウェアであるため、システム開発や保守コストの低減、業務の標準化といった効果も期待できます。


■ MRP(Material Requirements Planning)

 MRP(Material Requirements Planning)は、「資材所要量計画」と訳されます。生産計画を前提として、部品の総所要量、正味所要量、資材発注量を見積もる手法です。経験と勘に頼った資材管理とは異なり、MRPでは生産計画や部品表、在庫といった情報を利用することで、論理的かつ正確に資材管理を行うことができるようになりました。


■ SCM(Supply Chain Management)

 サプライチェーン(Supply Chain)をそのまま語訳すると「供給の鎖」ですが、これは「最終消費者まで商品を供給するための鎖のようにつながった一連の流れ」といった意味です。サプライチェーンは商品の企画・設計から調達、製造、配送、販売と、多くの部署、企業を経るため、これまではその業務組織単位で、最適化に取り組んできました。この業務組織単位での最適化ではなく、サプライチェーン全体で最適化を図ろうとする経営手法が、SCM(Supply Chain Management)です。


 よって、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し、最適化する手法は SCM であり、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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