[0330] ウイルス

平成13年度秋期 初級システムアドミニストレータ試験より
ある会社の資材担当者が電子メールを取引先へインターネットで配信したところ、取引先から不明なファイルが添付されているとの連絡が入った。資材担当者はファイルを添付した覚えがなく、電子メールソフトのマニュアルを見ても、添付されるとは記載されていないファイルであった。この場合、資材担当者の取るべき行動のうち、適切なものはどれか。
送信履歴の添付ファイルを開き、確認する。画面上に見覚えのない画面が表示された場合、送信履歴から送信メールを削除する。
どのような内容が送信されたのか、添付ファイルを開いて確認してくれるように送信先に依頼する。
パソコンにデータ破壊などの異常が発生していなければ、問題なしと判断し、そのままにする。
連絡を受けた時点で、取引先には、添付ファイルを開かないように依頼し、すぐに自社のセキュリティ対策担当部署に調査を依頼する。

正解

解説

 問題文は、取引先へウイルスメールを送信してしまった状況であると考えられます。なぜこうした状況になってしまったかを、 Sobig.A と呼ばれるウイルスを例に挙げて説明します。Sobig.A は、2003年初頭から感染の広まったウイルスです。

 Sobig.A は、通常、電子メールの添付ファイルとして運ばれてきます。受信しただけでは感染しませんが、メールソフトから添付ファイルを開くと、その時点で感染してしまいます。Sobig.A は、自分自身をシステムディレクトリへコピーし、コンピュータが起動されるたびに自動実行されるよう、レジストリを変更します。

 Sobig.A はハードディスクに保存されているファイルから、メールアドレス文字列を収集します。Sobig.A には、自分自身のみでメールを送信できる SMTP の機能があり、自分自身を添付したメールを作成し、収集したメールアドレスへ一斉に配信します。以降、これが繰り返し行われることで、全世界的にウイルスが広がっていきます。



 このウイルスの動作を頭に入れて、選択肢をみていきましょう。


 送信履歴の添付ファイルを開き、確認する。画面上に見覚えのない画面が表示された場合、送信履歴から送信メールを削除する。
すでにウイルスに感染していると思われる状況であっても、むやみにウイルスメールを開くべきではありません。また、送信履歴からウイルスメールを削除しても、ウイルス自体の駆除はほとんどの場合でできません。ワクチンソフトウェアを使用して、確実に駆除すべきです。

 どのような内容が送信されたのか、添付ファイルを開いて確認してくれるように送信先に依頼する。
最も危険な行為です。メールを開かせることで、相手のパソコンがウイルスに感染してしまうかもしれません。

 パソコンにデータ破壊などの異常が発生していなければ、問題なしと判断し、そのままにする。
まずはセキュリティ対策担当者に報告します。その後、ワクチンソフトウェアを使用して、ウイルスを確実に駆除します。

 連絡を受けた時点で、取引先には、添付ファイルを開かないように依頼し、すぐに自社のセキュリティ対策担当部署に調査を依頼する。
正しい行動です。


 以上より、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題