[0329] PERT

平成11年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
PERTを用いてシステム開発プロジェクトの実施計画を作成し、クリティカルパスを算出した。クリティカルパスの利用の仕方として、適切なものはどれか。
システムの品質上、最も注意すべき作業を把握することができる。
実施順序の変更が可能な作業を把握することができる。
プロジェクト全体の遅れに直結する作業を把握することができる。
最も費用のかかる作業を把握することができる。

正解

解説

 PERT(Program Evaluation and Review Technique)は、プロジェクトなどの作業計画、日程計画管理に利用される手法です。PERT図の作成は比較的簡単であり、作業項目が多数ある場合や、作業の前後関係などを明確にする場合などには、大変便利です。

 PERT図では、作業を矢印、作業を開始する状態、完了した状態を、○印で表します。矢印にはその作業に掛かる日数が付記されます。



 PERT図に表現されるプロジェクトの開始から終了までの矢印の経路において、もっとも作業日数のかかる経路を、クリティカルパス(critical path)といいます。上図では、オレンジ色の線がクリティカルパスを表します。

 critical は「危険な」といった意味であり、クリティカルパス上の作業に遅延が発生すれば、全作業の完了日数に影響を与えてしまいます。逆に、クリティカルパス上の作業を早く終わらせれば、全作業の完了日数を短縮することも可能になります。そうした意味では、作業進行を管理する上で、最も重要視すべき経路であるといえます。

 それでは選択肢をみていきましょう。

 システムの品質上、最も注意すべき作業を把握することができる。
品質ではなく作業日程です。

 実施順序の変更が可能な作業を把握することができる。
実施順序は、PERT図を作成するとよくわかります。だだし、これは、クリティカルパスの説明とは関係ありません。

 プロジェクト全体の遅れに直結する作業を把握することができる。
正しい記述です。

 最も費用のかかる作業を把握することができる。
費用ではなく作業日程です。


 以上より、ウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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