[0314] TCP/IP

平成11年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
インターネットで使われるプロトコルであるTCP及びIPと、OSI基本参照モデルの 7階層との関係を適切に表しているものはどれか。

正解

解説

 まずは、IP と TCP の特徴を説明します。

 IP(Internet Protocol)は、伝送したいデータを送信先のIPアドレスまで届けることを目的としたプロトコルです。IPヘッダと呼ばれる部分に、送信先IPアドレス、送信元IPアドレスが含まれており、これにより、通信経路が決定されます。

 ただし、IP ではパケットという細切れのデータで通信する以上、送信した順にパケットが到着するとは限りません。また、途中で破棄される可能性もあります。送信先までデータを届けようとする機能こそありますが、間違いないく届けるための機能がなく、IP 単体では信頼性の高い通信は実現できません。

 TCP(Transmision Control Protocol)は、IP だけでは実現できない、信頼性の高い通信路を提供します。TCP では、データが確実に到着したことを知らせるための受信確認を返す機能や、データ順序を保証する機能があります。これにより、パケットの消失や、到着順序の入れ替わりなどの影響を排除することが可能となります。

 TCP と IP のプロトコルは同時に利用されることが多いので、まとめて TCP/IP と呼ばれ、このとき、下図のような構造のパケットが送信されています。送信したいデータ内容に TCP の制御情報である TCPヘッダを付加したものが、IP で運ばれるデータとなります。これは、TCP が IP の上に乗っかっている構造といえます。



 要約すると、
    IP  : データを目的となるアドレスまで運ぶためのプロトコル
    TCP: データ伝送の信頼性を保証するためのプロトコル
といえます。したがって、IP はネットワーク層、TCP はトランスポート層に相当するので、ウが正解です。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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