[0312] 調歩同期方式

平成11年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
調歩同期式のデータ伝送において偶数パリティによるキャラクタ検査方式を用いて、文字 T( JIS 7単位符号列 1010100 )を送出した。正しく受信したときのビット列はどれか。ここで、送出はスタートビット(0)、文字の低位ビットから高位ビット、パリティビット、ストップビット(1)の順とし、受信したビットを左から順に記す。
0001010101
0001010111
1001010110
1001010111

正解

解説

 データ伝送では必ずデータの送信側と受信側があり、何らかのルールに則って通信を行っています。送信側が一方的にデータを送り始めてしまうと、受信側は届いた信号のうち、どこがデータの始まりでどこが終わりなのかを見分けられなくなってしまいます。そこで、あるルールに則った送信側の信号のタイミングにあわせて、受信側がデータを正確に取り込めるようにすることを、同期を取るといいます。

 この同期の取り方には、大きく分けて、調歩同期方式、キャラクタ同期方式、フラグ同期方式があります。

 調歩同期方式は、1文字毎に文字の前後にスタートビット“0”とストップビット“1”を付加し、1文字毎に区切りながら伝送する方式です。受信側は、決められたビット間の時間間隔を基準として、1つ1つのビットを読みとっていきます。送信側と受信側がタイミングを取るための同期信号は使用しないので、非同期方式と呼ばれることがあります。

 調歩同期方式は、1文字送信するごとに 2ビットを余計に使用しなければならないので、大量のデータ伝送では、効率があまり良くありません。大量かつ高速なデータ伝送では、一度に大量の文字を送信できるキャラクタ同期方式の方が有利であるといえます。

 それでは、問題を解いていきましょう。

 問題文では、文字 T (“1010100”)に、スタートビット、ストップビット、偶数パリティのパリティビットをつけて送信しています。偶数パリティでは、“1” の出現数が偶数のとき“0”、奇数のときは“1”のパリティビットとなります。文字 T には、“1”が 3回出現しているので、パリティビットは“1”です。



 よって、受け取ったビットを左から順に記すと、“0001010111”なので、イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題