[0281] 先入先出法

平成13年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
A商品を先入先出法で評価した場合、4月末の在庫の評価額は何円か。

3,300
3,525
3,400
3,900

正解

解説

 先入先出法の問題です。

 先入先出法は、商品、製品、原材料、仕掛品といった棚卸資産の払出価格の計算方法のひとつです。

 企業が商品を継続して販売していくためには、都度仕入が必要になります。しかし、商品の仕入単価は必ずしも一定とは限らないので、実際の倉庫には、いろいろな単価で仕入れた商品が混在して格納されることもあります。この場合、倉庫から商品を出す場合にも、どの単価の商品か分からなくなってしまうので、帳簿上は、何らかの方法に則って払出価格を計算しなければなりません。

 先入先出法では、先に仕入れた商品から先に販売していく、という仮定の下で計算します。つまり、First-In First-Out の考え方です。

 それでは、問題文の取引内容の流れに従って在庫がどのように変化するか、払出価格がどうなるかを追ってみましょう。

 まず 4/1 の時点では、単価 100円の繰越在庫が10個存在しています。




 4/4 には、単価 120円で商品を 40個仕入れました。倉庫には、異なる2種類の単価の商品が存在しています。




 4/5 は、30個払出しました。先入先出し法では、先に仕入れた商品から先に払出していくので、4/1 時点の棚卸在庫 10個と、4/4 に仕入れた商品 20個が払出しの対象となります。このときの払出価格は、100 × 10 + 120 × 20 = 3,400円です。




 4/7 に 30個、4/10 に 10個仕入れました。





 4/30 は、30個払出しました。古くから残っている 4/4 時点の棚卸在庫 20個と、4/7 に仕入れた商品 10個を払出します。このときの払出価格は、120 × 20 + 140 × 10 = 3,800円です。




 よって、4月末の時点では、4/7 に仕入れた単価 140円の商品 20個と、4/10 に仕入れた単価 110円の商品 10個が残っていることになります。したがって、この時点における在庫の評価額は、140 × 20 + 110 × 10 = 3,900円となります。

 以上より、3,900のエが正解となります。
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