[0261] マスタファイル,トランザクションファイル

平成13年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
ある企業では、顧客マスタファイル、商品マスタファイル、担当者マスタファイル及び当月受注ファイルを基に月次で受注実績の把握を行っている。各ファイルの項目が表のとおりであるとき、これら四つのファイルを使用して当月と前3か月分の出力が可能な受注実績はどれか。

顧客別の商品別受注実績
商品別の顧客別受注実績
商品別の担当者別受注実績
担当者別の顧客別受注実績

正解

解説

 マスタファイルおよびデータ処理設計に関する問題です。

 業務システムにおけるマスタファイルとは、顧客情報や商品情報など、取引における基本情報を格納するためのファイルを指します。一方、売上情報のように、取引そのものの情報を格納するファイルは、トランザクションファイル(イベントファイル)と呼ばれます。

 問題文では記述されていませんが、顧客マスタファイル、商品マスタファイルの“前月受注額”項目は、月次処理で受注伝票に相当するランザクションファイルを集計して、更新していると考えられます。(方法はいろいろありますが・・・)




 問題文の各ファイルのデータ構造は、下図のようになります。矢印は、リレーショナルデータベースで結合操作が可能な“主キー”、“外部キー”に相当する項目です。



 それでは選択肢をみていきましょう。


 顧客別の商品別受注実績
顧客マスタファイルには、顧客単位で集計された受注額が格納されています。商品マスタファイルは、商品単位で集計された受注額です。顧客別商品別といった、さらに細かい集計単位で受注額が格納されているのは当月受注ファイルのみですが、当月分しか保持していません。したがって、前3か月分の受注実績は出力できません。

 商品別の顧客別受注実績
選択肢アと同様、前3か月分の受注実績は出力できません。

 商品別の担当者別受注実績
商品マスタファイルは、商品単位でのみ集計された受注額であり、これ以上細かい単位で出力することはできません。

 担当者別の顧客別受注実績
担当者には複数の顧客が割り当てられています。顧客別の売上は顧客マスタファイルに格納されており、これをさらに担当者単位で合計することで、担当者別顧客別受注実績の前3か月の情報は出力可能です。また、当月受注実績も同様に、当月受注ファイルを担当者単位で合計することで出力することができます。


 よって、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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