[0257] プロトタイピング

平成13年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
プロトタイピングに関する記述として、適切なものはどれか。
実際に運用するソフトウェアと同じものをプロトタイプで実現しないと、プロトタイピングの目的は達成できない。
短期間で暫定的に動作するソフトウェアを作り、利用者に試用・評価してもらい、修正を繰り返しながら、仕様を確定していく。
船などを作る場合、模型を作ることによって製品イメージを明確にするが、模型は必ずしも水に浮く必要はない。ソフトウェアのプロトタイプも同様に、コンピュータ上で動かなくてもよい。
プロトタイピングでは、利用者を開発過程に巻き込むことが難しいので、利用者の参加意識の向上を図りたい場合は、プロトタイピングの手法は適用すべきでない。

正解

解説

 システム開発分野からの出題です。

 プロトタイピングとは、製品の本格的な生産を行う前、試作品を製造して設計上の欠陥がないかどうかをチェックする手法で、ソフトウェア開発分野でもよく利用されています。

 また、システム開発で作成させるプロトタイプは、システム要求の解釈の違いを早期に確認できるという特徴があります。ソフトウェア開発は、目に見えない「システム」というものを創る作業であるため、エンドユーザーのシステム要求と開発側の解釈を、早い段階で一致させられるかどうかは、大変重要な管理ポイントとなります。


 実際に運用するソフトウェアと同じものをプロトタイプで実現しないと、プロトタイピングの目的は達成できない。
プロトタイピングでは、利用者と開発者間で早期に仕様を合意することが目的です。したがって、仕様の合意をとる上で直接関係のない処理などはプロトタイプ上で実現する必要はありません。

 短期間で暫定的に動作するソフトウェアを作り、利用者に試用・評価してもらい、修正を繰り返しながら、仕様を確定していく。
正しい記述です。

 船などを作る場合、模型を作ることによって製品イメージを明確にするが、模型は必ずしも水に浮く必要はない。ソフトウェアのプロトタイプも同様に、コンピュータ上で動かなくてもよい。
仕様を合意するには、ある程度アプリケーションの挙動が確認できる必要があります。

 プロトタイピングでは、利用者を開発過程に巻き込むことが難しいので、利用者の参加意識の向上を図りたい場合は、プロトタイピングの手法は適用すべきでない。
プロトタイピングでは、プロトタイプの確認に利用者が立ち会う必要があるので、利用者の参加意識を向上させることができます。

 以上より、イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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