[0242] DFD

平成13年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
図は構造化分析法で用いられるDFDの例である。図中の“○”が表しているものはどれか。

アクティビティ
データストア
データフロー
プロセス

正解

解説

 DFDに関する問題です。

 DFD(Data Flow Diagram)とは、その名の通りデータの流れを図で表したもので、業務分析やシステム設計に使用されます。分析対象の業務で使用されている帳票やデータを基にし、それらがどのような過程を経て処理されていくかを記述します。DFDは、データの流れに着目するものであり、処理を行う日時やタイミングなどは表現できません。

 DFD で使用される記号は以下の通りです。これらの記号を組み合わせて DFD は作成されます。


■ データストア

データの一時的な保存場所です。業務分析であれば帳簿や台帳、電子データであればファイルなどがデータストアに相当します。



■ データの源泉と吸収

DFDに記述されるデータが入ってくるところ(源泉)、最終的に保存されるところ(吸収)を表します。つまり、DFDの外部にあるものを指します。


■ プロセス

データの照会や編集、保存、削除など、業務処理を表します。


■ データフロー

データの流れを表します。プロセスとデータストア、データの源泉と吸収は、データフローで結ばれます。



 DFD を記述する際によく間違うことですが、データストアやデータの源泉と吸収を、直接データフローで結ぶことはできません。そこには、必ずプロセスが介在しています。例えば、FAX で送られた注文票(データの源泉と吸収)から、受注台帳(データストア)までをデータフローで結びたい場合は、その間に「受注台帳記入」というプロセスが存在していると考えなければなりません。プロセスが漏れてしまうと、業務分析、システム設計上のミスとなってしまいます。

 それでは具体例を挙げてみます。下図はあるホテルにおける宿泊予約業務の DFD です。予約係の業務を主体にして記述しています。

 顧客は、宿泊したい希望日時を伝えると、予約係は予約台帳から空室情報を照会し、宿泊可能かどうかを顧客へ伝えます。顧客が空室の予約を依頼すると、予約係は予約台帳へ予約情報を登録します。手配係は、予約台帳から予約日ごとの予約情報をから案内状を作成し、顧客へメールします。



 実際のシステム設計ではプロセスをさらに分解し、より細かいレベルで DFD を記述していきます。

 説明が長くなりましたが、“○”はプロセスを表しているので、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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