[0192] コンテンション方式

平成12年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
送信しようとする端末が送信要求を出し、相手の受信可能状態を確認した後、メッセージを送信する制御方式はどれか。
コンテンション方式
トークンバス方式
トークンリング方式
ポーリング方式

正解

解説

 伝送制御手順に関する問題です。

 まずは、それぞれの伝送制御手順について解説しましょう。

■ コンテンション方式

 ポイント・ツー・ポイントで接続された、対等な立場にある端末間で使用される方式です。一方の端末が相手に送信要求を送り、相手はそれを受け取ると、「データを送ってもよいです」という意味を表す肯定応答を送出します。送信要求を出した端末は、肯定応答を受け取ると通信可能な状態であると判断し、データ送信を開始します。送信要求を出す端末は主局、肯定応答を出す端末は従局と呼ばれます。

 送信要求の送出はどちらからでもよく、通信の制御権を得られるかは、先に送信要求を出せるかどうかによります。コンテンション(contention;競争)と呼ばれるのは、この早い者勝ち方式を採用しているためです。



■ トークンパッシング方式

 トークンリング方式、トークンバス方式は、トークンパッシング方式を、リング型、バス型の接続形態のLANへ適用させたものです。

 トークンはデータの送信権のことであり、これを利用してLANの各端末へデータを運びます。以下、リング型LANの場合での説明です。



 トークンはリング内を常に巡回しており、データ送信したいノード(端末)は、データを持っていないフリートークンを捕まえて、受信先の宛先をつけたデータを乗せて次のノードへ送出します。この状態のトークンは、ビジートークンと呼ばれます。

 自ノード宛てではないトークンを受信したノードは、次のノードへ転送します。こうして次々とトークンを転送し、目的の受信先ノードへデータを届けます。受信先ノードは、受信済みであることを示す印をトークンにつけて、次のノードへ送り出します。最終的に、送信元のノードは受信済みの確認を受け取ってから、フリートークンを送り出し、送信権を他のノードへ譲ります。  


■ ポーリング方式

 1つの制御局と複数の従属局が接続されているネットワーク形態で使用される方式です。

 制御局は、従属局に対し、送信要求があるかどうかを順に聞いていきます。「データ送信したい」という意味を表す肯定応答を返した従属局に対しデータの送信権を与えます。



 ポーリング方式では、制御局は、従属局からのデータ送信があるかどうかを聞くだけで、制御局から従属局へのデータ送信はできません。そのため、セレクティング方式と呼ばれる伝送制御方式も併用されます。

 セレクティング方式では、制御局がある従属局へデータを送信する場合、送信対象の従属局に対して送信要求を出し、肯定応答が帰ってきた場合にデータを送信します。


 以上より、アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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