[0182] 待ち行列

平成12年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
待ち行列モデルの適用事例として、適切なものはどれか。
1回当たりの発注コストや1個当たりの在庫維持コストなどを基に、在庫商品の発注量を決定する。
過去の売上データを基に、次年度の売上を予測する。
画像情報の密度、大きさ、平均圧縮率、通信速度などを基に、必要な通信時間を計算する。
平均対応時間や電話の平均受付回数などを基に、問合せに対応するサービスデスクの要員数を決定する。

正解

解説

 待ち行列とは、「サービスを受けるために順番を待つ行列」を表す数学モデルです。

 例を挙げてみましょう。私たちがスーパーで買い物をするときは必ずレジで精算をします。客が少ない時間帯であれば、それほどレジで待たずに精算することができますが、混雑した時間帯であれば、若干の辛抱を強いられるでしょう。客の混雑具合だけではなく、稼動しているレジの台数によっても、精算待ちの行列の状態が変わってきます。このように、レジで精算待ちをしている行列の状態を数式で表現したものを,待ち行列と呼びます。



 待ち行列モデルが有用なのは、このような日常的にありふれる「待ち行列」現象を数式として表現できることです。先程の例であれば、客数とレジの台数、精算に掛かる時間といった測定可能なデータから、レジでの待ち状態をコンピュータ上でシミュレーションできるようになります。スーパーの経営者であれば、顧客満足度向上のため、待ち行列を減らすにはレジの台数を何台にしたらよいか、精算に掛かる時間をどれぐらい縮めればよいか、といった計画を十分に練ることができるでしょう。

 それでは、選択肢をみていきましょう。


 1回当たりの発注コストや1個当たりの在庫維持コストなどを基に、在庫商品の発注量を決定する。
この事例では、行列をつくる要素が何もないので適用できません。

 過去の売上データを基に、次年度の売上を予測する。
この事例では、行列をつくる要素が何もないので適用できません。

 画像情報の密度、大きさ、平均圧縮率、通信速度などを基に、必要な通信時間を計算する。
この事例では、行列をつくる要素が何もないので適用できません。

 平均対応時間や電話の平均受付回数などを基に、問合せに対応するサービスデスクの要員数を決定する。
サービスデスクへ問い合わせする利用者は、混み合っている場合に行列を作る可能性があるので、待ち行列モデルを適用することができます。


 以上より、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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