[0166] ハードディスク,アクセスタイム,サーチタイム,シークタイム

平成12年度春期 (旧)第2情報処理技術者試験より
図の構成と仕様のハードディスク装置において、連続した領域に格納された 100 kバイトのデータを読み出すとき、アクセス時間にかかわる a ~ c の要素の関係として、正しいものはどれか。




[ハードディスク装置の仕様]

 (1) メディア回転数:6,000 回転/分
 (2) トラック当たりの平均データ量:100 kバイト
 (3) 平均位置決め時間:10 ミリ秒
 (4) インタフェースのデータ転送速度:5 Mバイト/秒


[アクセス時間にかかわる要素]

 a ヘッドの位置決め時間と回転待ち時間の合計
 b メディアとバッファメモリ間のデータ転送時間
 c バッファメモリとコンピュータ間のデータ転送時間
a < b < c
a < c < b
b < a < c
c < b < a

正解

解説

 HDDのアクセスタイムに関する計算問題です。

 まず、アクセスタイムにかかわる要素 a ~ c とは何に指しているか、明らかにしましょう。

 a ヘッドの位置決め時間と回転待ち時間の合計 → シークタイム + サーチタイム
 b メディアとバッファメモリ間のデータ転送時間 → (HDD内)データ転送時間
 c バッファメモリとコンピュータ間のデータ転送時間 → (インタフェース)データ転送時間

 シークタイム、サーチタイム、(HDD内)データ転送時間については、HDD単体の性能値より計算しますが、(インタフェース)データ転送時間については、インターフェースの転送速度から計算を行います。

 まず、シークタイムとサーチタイムを求めます。シークタイムは平均位置決め時間、サーチタイムは 1/2回転に要する時間(回転待ち時間) で求められるので、
    [ a シークタイム + サーチタイム]
    6,000 回転/分 = 100 回転/秒、1 回転に要する時間は、0.01秒
    シークタイム + サーチタイム = 平均位置決め時間 + 1/2回転に要する時間 = 0.015 秒
 次に、(HDD内)データ転送時間を求めます。(HDD内)データ転送時間は、100 kバイトのデータを読み出すための時間です。
    [ b (HDD内)データ転送時間]
    100 kバイトのデータ = 1トラック分の平均データ
    1 回転に要する時間は、0.01秒 なので、(HDD内)データ転送時間 = 0.01 秒
 最後に、(インタフェース)転送時間を求めます。100 kバイト、つまり 0.1 Mバイト のデータを転送するので、
    [ c (インタフェース)転送時間]
    (インタフェース)転送時間 = 0.1 Mバイト ÷ 5 Mバイト/秒 = 0.02 秒
よって、b( 0.01秒 ) < a( 0.015秒 ) < c( 0.02秒 ) となるので、ウが正解です。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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