[0148] ハブ

平成12年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
Aさんの会社では、ハブを用いて10BASE-Tによって、複数台のパソコンを接続している。業務の拡大に伴い、ポートが足りなくなったので、ハブを購入することになった。このときに留意しなければならない点に関する記述のうち、適切なものはどれか。
カスケード接続できるハブの最大数に制限がある。
ハブのポート数はそれぞれが同じでないと動作しない。
ハブはカスケード接続できないので、ポート数の多いハブと取り替えなければならない。
ハブを増設すると、ルータが必要になる。

正解

解説

 ハブに関する問題です。

 ハブ(Hub)は、集線装置(Concentrator)ともいいます。ハブを中心にして、パソコンやネットワーク機器をスター状に接続することによって、ネットワークを構築することができます。最近では自宅にLANを構築されている方も多いので、ハブもずいぶんと身近なネットワーク機器になりました。

 それでは、ハブの使い方について説明しましょう。

■ ハブの使い方

[ポートとは?]

 LANケーブルのRJ-45モジュラジャックを接続する部分をポートといいます。4ポートのハブであれば、最大で4つの機器に接続できることになります。

[パソコンとの接続方法は?]

 ハブとパソコン、および他のネットワーク機器を接続する場合は、ストレートケーブルを使用します。クロスケーブルと呼ばれるものもありますが、これは、パソコン同士を直接接続するためのケーブルです。ストレートケーブルは、ケーブル内の送信、受信の線がそのまま接続されるのに対し、クロスケーブルでは、送信、受信の線が入れ替わって接続されます。そのため、ストレートケーブルとクロスケーブルを誤って使用すると、通信ができなくなってしまいます。外見上、見分けがつきにくいので取り扱いには注意しましょう。
(※ストレート、クロスどちらのケーブルでも使用可能なハブもあります。)




[ポート数が足りなくなった場合は?]

 ポート数が多いハブに交換する手もありますが、通常はハブを増設します。ハブを増設する方法は、以下の2通りがあります。

・カスケード接続

 LANケーブルを使用して、ハブをツリー状に接続します。ただし、接続の段数には制限があり、10BASE-Tは4段、100BASE-TXは2段までです。

・スタック接続

 ハブ同士をLANケーブルではなく、専用のケーブルで接続する方法です。スタック接続では、接続された複数のハブが、あたかもひとつのハブとしてみなされるので、カスケード接続のような段数制限を受けません。こうした接続が可能なハブを、スタッカブルハブといいます。スタッカブルハブは、通常のハブよりも高価です。




※カスケード接続をする際、ハブ間の接続には、クロスケーブルを使用します。



 アップリンクというポートを搭載しているハブがあり、このポートでは、送信と受信の線が入れ替わっているので、ハブ間接続にストレートケーブルを使用することができます。LANを管理する上で、ストレートケーブルとクロスケーブルが混在していると、なにかと間違いを犯しやすくなります。アップリンクを搭載しているハブは多数あるので、LAN内はできるだけストレートケーブルに統一するようにしましょう。



 それでは選択肢をみていきましょう。


 カスケード接続できるハブの最大数に制限がある。
正しい記述です。

 ハブのポート数はそれぞれが同じでないと動作しない。
そのような制限はありません。

 ハブはカスケード接続できないので、ポート数の多いハブと取り替えなければならない。
段数制限内であれば、カスケード接続は可能です。既存資産を生かす意味でも、取替えるまえにハブのカスケード接続を検討しましょう。

 ハブを増設すると、ルータが必要になる。
ハブは集線のための装置であり、ルーティング機能は特に関係ありません。


 以上より、アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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