[0139] 水平パリティチェック方式,垂直パリティチェック方式

平成10年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
通信回線の伝送誤りに対処するパリティチェック方式に関する記述として、正しいものはどれか。
1ビットの誤りは検出できる。
1ビットの誤りを訂正でき、2ビットの誤りは検出できる。
奇数パリティならば1ビットの誤りを検出できるが、偶数パリティは1ビットの誤りも検出できない。
奇数パリティならば奇数個のビット誤りを、偶数パリティならば偶数個のビット誤りを検出できる。

正解

解説

 パリティチェック方式に関する問題です。

 パリティチェック方式は、パリティビットと呼ばれる値を用いて、データの誤りを検出するための手法です。データ通信における誤り制御で、パリティチェック方式といった場合、垂直パリティチェック方式水平パリティチェック方式があります。 


■ 垂直パリティチェック方式

 データの送信側は、ブロックと呼ばれる、ある一定単位のまとまり(通常7ビット)のデータに含まれる “1” の数をカウントし、その数の奇偶によって、パリティビットとよばれるデータを付加して送信します。そして、受信側がブロック単位で “1” の出現数とパリティビットの値を照合し、データ誤りが発生したかどうかを検出します。下の図では、黄色い四角のビットが、パリティビットを表しています。



 “1” の出現数が奇数のとき、“0”のパリティビットを付加するものを奇数パリティといいます。“1” の出現数が偶数のとき、“0”のパリティビットを付加するものを偶数パリティといいます。奇数パリティであれば、パリティビットを付加して、ブロック内での“1” の出現数が奇数となるように調整することになります。同様に、偶数パリティであれば、偶数となるように調整することになります。



■ 水平パリティチェック方式

 ブロックごとに、BCC(Block Check Character)と呼ばれるパリティビット列を付加して、データ誤りが発生したかどうかを検出します。以下の図は、BCCに偶数パリティを用いた例です。



 垂直パリティチェック方式だけの場合、1つのデータ誤りは検出できますが、2つのデータ誤りは検出できない点に注意してください。また、誤り検出の信頼性を向上させるため、水平パリティチェック方式と組み合わせる場合があります。

 それでは、選択肢をみていきましょう。


 1ビットの誤りは検出できる。
正しい記述です。

 1ビットの誤りを訂正でき、2ビットの誤りは検出できる。
垂直パリティチェック方式だけでは、ブロック中のどのビットが誤りかは判別できないので、訂正はできませんが、水平パリティチェック方式と組み合わせることで、論理的には、1ビットの訂正は行えるようになります。ただし、その場合でも、2ビットのデータ誤り検出はできません。

 奇数パリティならば1ビットの誤りを検出できるが、偶数パリティは1ビットの誤りも検出できない。
奇数パリティでも偶数パリティでも、1ビットの誤りは検出できます。

 奇数パリティならば奇数個のビット誤りを、偶数パリティならば偶数個のビット誤りを検出できる。
奇数パリティでも偶数パリティでも、1ビットの誤りを検出するためものです。


 よって、アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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