[0121] MTBF、MTTR

平成11年度春期 (旧)第2情報処理技術者試験より
 コンピュータシステムの信頼性に関する記述のうち、正しいものはどれか。
システムの遠隔保守は、MTBFを改善し、稼働率を向上させる。
システムの稼働率は、MTTRとMTBFを長くすることで向上する。
システムの構成が複雑なほど、MTBFは長くなる。
システムの予防保守は、MTBFを長くするために行う。

正解

解説

 この問題は、MTBFとMTTRの用語をしっかりと覚えていないと正答にたどりつけません。

 MTBF、MTTR については、バックナンバーの0036号でも扱っていますが、再度整理してみましょう。


■ MTBF

MTBF(Mean Time Between Failures)とは、平均故障間隔ともいい、修理を終えたシステムが次に故障を起こすまでの平均時間のことです。つまり、MTBFが長いシステムほど可用性が高く、故障しにくいといえます。


■ MTTR

MTTR(Mean Time To Repair)とは、平均修理間隔ともいい、故障中や修理中などでシステムが稼動していない平均時間のことです。つまり、MTTRが短いシステムほど保守性が高く、故障時の修理が容易であるといえます。


 それでは、選択肢をみていきましょう。


 システムの遠隔保守は、MTBFを改善し、稼働率を向上させる。
遠隔操作は、MTBFを改善するというよりは、トラブル発生時に管理者がいつでもシステムにログインできるようになる、という点で、MTTR短縮に重点が置かれます。

 システムの稼働率は、MTTRとMTBFを長くすることで向上する。
稼働率を向上させるには、MTBFを長くするか、MTTRを短くするか、のどちらかが必要になります。

 システムの構成が複雑なほど、MTBFは長くなる。
一般的に、複雑なシステムほど故障を起こす確率は高くなります。簡単なシステムであれば、故障が起き得る部品数も少ないので、故障を起こす確率は低いといえます。したがって、システムの構成が複雑なほど、MTBFは短くなります。

 システムの予防保守は、MTBFを長くするために行う。
予防保守とは、定期的にシステムのメンテナンスを行なうことで、故障発生を未然に防ごうとするものです。予防保守は、MTBFを長くすることが目的であるといえます。


 以上より、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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