[0104] 請負契約

平成11年度春期 (旧)第2情報処理技術者試験より
 ソフトウェア開発の請負契約に関する記述のうち、正しいものはどれか。
開発作業場所は、契約で特に定めない限り受託者が決定する。
開発されたソフトウェアの著作権は、契約で特に定めない限り委託者に発生する。
受託者は、開発の進捗状況などを委託者に定期的に報告する法的義務がある。
ソフトウェアの引渡し後、発見された欠陥についての責任は、そのソフトウェアが 使われている限り受託者が負う。

正解

解説

 請負契約とは、外注先である委託者が、発注元である委託者から業務を請け負う形態の契約です。あくまで仕事を請け負う契約であり、その点では、派遣契約と異なることに注意してください。派遣契約では、開発を依頼する側の派遣先は、派遣されている労働者への指揮命令権がありますが、請負契約ではソフトウェア開発会社の労働者への指揮命令権がありません。




 それでは選択肢をみていきましょう。請負契約では、受託先労働者への指揮命令権がない、ということを念頭において解説を読んでください。


 開発作業場所は、契約で特に定めない限り受託者が決定する。
開発作業現場は受託者が決定できます。

 開発されたソフトウェアの著作権は、契約で特に定めない限り委託者に発生する。
受託者は、委託者から請け負った内容に基づいてプログラムを開発します。よってそのソフトウェア自体の著作権は受託者にあります。

 受託者は、開発の進捗状況などを委託者に定期的に報告する法的義務がある。
進捗状況を報告する義務はありません。

 ソフトウェアの引渡し後、発見された欠陥についての責任は、そのソフトウェアが 使われている限り受託者が負う。
受託者には瑕疵担保責任があります。瑕疵とは商品の欠陥であり、ソフトウェア開発の場合はバグです。瑕疵担保責任は、契約書上に記載がない場合は、民法では引渡し時から1年、商法では6ヶ月存続します。したがって、プログラムが使われている限り、というのは間違いです。


 以上より、アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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