[0098] バージョン管理

平成12年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
 営業所のパソコンにインストールして使用している自社開発のソフトを、必要に応じて本社のサーバから営業所のパソコンに呼び出して使用する方式に変更することにした。この方式によって得られる効用はどれか。
いつでも最新のソフトを利用でき、営業所におけるバージョン管理が不要になる。
使用しているパソコン台数分のソフトを購入する必要がなく、経費の節約になる。
ソフトの実行速度が、今までよりも速くなる。
マニュアルのペーパレス化も実現することになり、印刷費用、通信料などのコストダウンが図れる。

正解

解説

 バージョン管理とは、ソフトウェアやデータファイルの改版を管理して、常に適正な状態にしておくことをいいます。

 ここで例をだしてみましょう。この問題では自社開発のソフトウェア、ということですが、ある時点でのバージョンを v1.0 とします。この v1.0 に重大なセキュリティーホールが発見され、本社の情報システム部が以前から提供していた v2.0 へのバージョンアップが必要と通告されました。

 営業所のシステム担当者は、営業所内のパソコン内にインストールされているソフトウェアのバージョンを調べ、v1.0 であれば v2.0 のアップグレードを行ないます。これが、1台や2台であればそれ程の手間ではありませんが、10台、20台となると大変な作業となってきます。

 ましてや、「システムの被害状況を確認するために、v1.0 がインストールされた日付を報告すること」なんて通告があった場合は、作業は一層困難になります。

 このようにバージョン管理は大変な作業ですが、バージョン管理を行なうソフトウェアを導入したり、サーバ側で最新のソフトウェアを供給する仕組みを導入することでバージョン管理の作業を軽減することも可能です。

 それでは、選択枝の解説に移りましょう。


 いつでも最新のソフトを利用でき、営業所におけるバージョン管理が不要になる。
正しい記述です。

 使用しているパソコン台数分のソフトを購入する必要がなく、経費の節約になる。
「ソフト」が何を指しているのかはわかりませんが、一般的にインストールが不要な場合でも、ソフトウェアを利用するのであれば、何らかのライセンス購入が必要な場合が多いです。

 ソフトの実行速度が、今までよりも速くなる。
本社のサーバと営業所のパソコン間の通信時間が発生しますので、実行速度が速くなるということはありません。

 マニュアルのペーパレス化も実現することになり、印刷費用、通信料などのコストダウンが図れる。
マニュアルのペーパレス化と、ソフトウェアの本社サーバ呼び出し方式とは、直接関係がありません。

 よって、アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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