[0084] システム性能評価

平成11年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
 システムの性能評価に関する記述として、適切なものはどれか。
OLTP(Online Transaction Processing)では、システムの性能評価にMIPS値が用いられている。
応答時間やターンアラウンドタイムは、システム運用管理者の視点に立った性能評価指標である。
システム資源の使用率が高くなれば、それに伴って応答時間も改善されるのが一般的である。
単位時間内に処理できるトランザクションやジョブの件数は、システムの性能評価をする際に重要である。

正解

解説

 システムを性能評価するには、単純に「速い」「遅い」というだけでは適切な分析は行なえません。システムの特性にあった適切な指標を導入して計測する必要があります。

 選択肢を順にみていきながら解説していきましょう。

 OLTP(Online Transaction Processing)では、システムの性能評価にMIPS値が用いられている。
OLTP(OnLine Transaction Processing)とは、オンライン接続した複数のクライアントからのメッセージをサーバが受け取り、データベース処理を含む一連の処理を行って、結果をクライアントに返すというシステムの処理形態です。MIPS(Million Instructions Per Second)とは、コンピュータが1秒間に実行できる処理数を100万単位で表したものです。OLTPでは説明のとおり、クライアントとサーバーという複数のコンピュータを利用するシステム形態なので、1台のコンピュータの処理能力をあらわすMIPSは、OLTPシステムの性能評価指標として不適切です。

 応答時間やターンアラウンドタイムは、システム運用管理者の視点に立った性能評価指標である。
応答時間とは、コンピュータに指示を出してから最初の応答が得られるまでの時間、ターンアラウンドタイムは、コンピュータに指示を出してから全ての結果が得られるまでの時間です。応答時間もターンアラウンドタイムも、あくまでシステムの利用者からみた時間単位であり、システム運用管理者の視点に立っているとは言い切れません。

 システム資源の使用率が高くなれば、それに伴って応答時間も改善されるのが一般的である。
システム資源の使用率が高くなれば、資源を利用しようとする処理同士の競合が発生するようになります。したがって、システム資源の使用率が高くなれば、応答時間も長くなるのが一般的です。

 単位時間内に処理できるトランザクションやジョブの件数は、システムの性能評価をする際に重要である。
正しい記述です。


 以上より、エが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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