[0047] セマフォ

平成12年度秋期 (旧)第2情報処理技術者試験より
 プロセスの相互排除(排他制御)に用いられるものはどれか。
コンテンション
セマフォ
チェックポイント
ハッシュ

正解

解説

 基本ソフトウェア分野からの出題です。

 マルチタスク環境下では、複数のプロセスが同時に処理を行っています。複数の異なるプロセスが、同時に一つの共有資源に対して処理を行うと、データの一貫性に問題が生じます。排他制御には、その方法や対象とするデータによってさまざまなものがありますが、すべては、データの一貫性を保つための方法です。

 排他制御の具体的な説明は、フォローアップ講座で行っていますので参考にしてみてください。

 それでは、選択肢の語句の説明をしていきましょう。

[コンテンション]
 コンテンション(contension)とは「競争」の意味ですが、情報処理技術者試験では、ネットワーク分野における通信方式の用語です。
 コンテンション方式は、ポイント・ツー・ポイント接続で用いられ、それぞれのコンピュータが対等であり、必要に応じて相手コンピュータを呼び出し、通信を確立させる方式です。コンテンションと呼ばれるのは、この呼び出しのタイミングが「早い者勝ちであり」、少しでも早く「送信要求」を相手に届けたコンピュータが主局となり、通信制御を行ないます。また、「送信要求」を受け取ったコンピュータは、従局となり、「肯定応答」を出して、データの受け取り準備ができたことを通知します。

[セマフォ]
 セマフォ(semaphore)は普段あまり聞きなれない単語ですが、辞書などを引くと「手旗信号」といった意味で載っています。
 セマフォは、マルチタスク環境下で共有資源へアクセスする際に、それぞれのプロセスが共有資源の一貫性を保ちながら処理を行うための「手旗信号」です。セマフォの実体は一種の共有フラグとその管理機構ですが、セマフォの値によってプロセスはアクセスしようとしている共有資源が「他のプロセスが使用している」「どのプロセスも使用していない」と判断できるようになり、排他制御を実現できます。

[チェックポイント]
 チェックポイント(check point)とは、データベース分野における障害回復関連の用語です。
 データベースでは、データを更新する前にデータそのものではなく、一度ログへ更新情報を書き込んでいます。チェックポイントは、ログから更新情報をデータそのものへ反映させる際の、「ログの内容をここまで反映させた」ということが分かるようにする目印です。このチェックポイントが発行されると、データベースはデータ反映を行います。

[ハッシュ]
 ハッシュ(hash)とは、データに対してある計算を行うことで、一定長のデータを得るための方法です。この「ある計算」を、ハッシュ関数、ハッシュ関数によって得られた値をハッシュ値といいます。 データ構造でもハッシュと呼ばれるものがあり、キー値とキー値に対応する値で構成されます(つまり連想配列)。データ構造の場合のハッシュも、ある値を与えることで目的とするデータを得る、という点で前者の説明と同じ概念を表していると思います。

 以上の説明より、イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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