[0038] 経営組織

平成13年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
 製品別、顧客別又は地域別に利益責任と業務遂行に必要な職能をもつ、自己完結的な複数の組織単位によって構成される組織構造はどれか。
事業部制組織
社内ベンチャ組織
職能別組織
マトリックス組織

正解

解説

 組織構造に関する問題です。

 まずは各組織構造の説明をします。

■ 職能別組織


 人事部、営業部、経理部、製造部、資材部といった職能ごとに1つの組織へまとめた組織構造。同じ技術・知識を持った社員が集まって職務を行うことで、全体として能力を発揮しやすく、また組織の管理もしやすいであろう、というねらいで組織されている。
 かつての企業組織で多く採用されていた組織構造。


■ 事業部制組織


 製品、顧客、地域別といった単位で編成される組織構造。各事業部には利益責任とともに権限が委譲され、自己完結的に経営活動を展開する。各事業部がそれぞれ独立した会社のようになるため、互いにライバル関係となり、競争原理が働きやすい。

 職能別組織とともに、多く採用されている組織構造。


■ マトリックス組織


 事業部制構造と職能別構造を複合した組織構造。事業、仕事の単位を縦の組織、設計や製造といった職務機能を横の組織にして組み合わせている。人的資源が有効に活用できるというメリットもあるが、一人の社員が、縦横二つの組織に属することになるため、命令系統が混乱しやすいというデメリットもある。

 近年エンジニアリングを主体とする企業で採用されてきている。


■ 社内ベンチャ組織


 既存組織の中から人材を選出し、既存の組織単位とは独立して関連会社などを興す組織構造。既存組織から出資を受けて、開発から販売に至るまでのプロセスを組織として完全に独立した形で行う。将来性はあるが、リスクが高い事業領域をターゲットとすることができ、また、社員のモチベーション向上にもつながる。

 社内ベンチャー制度として、既存の組織形態とは別に取り入られることが多い。


 問題にはありませんが、戦略的事業単位(SBU; Strategic Business Unit)についても説明しておきましょう。


■ 戦略的事業単位(SBU; Strategic Business Unit)


 通常は事業部制を維持しているが、プロジェクトなどが発生したときに、いくつかの事業部を一時的にそのプロジェクトに向けて組織化してしまうこと。
 マトリックス組織の発展系といえるが、時代の潮流にあわせて、さまざまなプロジェクトに対して柔軟的に取り組めるというメリットがある。


 ここまで説明してしまえば答えは簡単ですね。アが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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