[0029] ABC分析

平成12年度秋期 (旧)第2種情報処理技術者試験より
 ABC分析の適用例として、適切なものはどれか。
一定の目的で地域を三つに分割し、各地域ごとにオピニオンリーダを選んで反復調査を行い、地域の傾向や実態を把握する。
単品の販売金額又は粗利益額を高い順に並べ、その累計比率を三つのランクに分けて商品分析を行い、売れ筋商品を把握する。
地域を一定の経線と緯線で網の目状に区切った区画に対して、人口、購買力などさまざまなデータを集計し、より細かな地域分析を行う。
レシートの販売情報から、顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。

正解

解説

 ABC分析に関する問題です。

 ABC分析は、商品管理、在庫管理の手法のひとつです。取り扱う商品が多い場合には、ABC分析によって重点的に管理する商品を明らかにすることで、効率的な管理を行なうことができます。各グループは、取扱商品の販売実績をもとにして、A, B, C の 3つのグループへ分類されます。

 売上構成の約70%を占める商品を Aグループ、95%ぐらいまでをBグループ、それ以下のものをCグループ、というようにする場合が多いようです。

 ABC分析の結果から、実際にどのような対策を考えていけばよいのでしょうか?在庫管理での具体例を説明します。ABC分析はあくまで「分析」ですので、どのようにして活かしていくかが重要なポイントです。

[Aグループの商品]
 主力商品の位置付けです。管理上のポイントとしては、品切れを発生させないこと、すなわち欠品防止です。これらの商品の品切れは、売上へ大きな影響をあたえてしまうので、定期発注方式を採用して、在庫数量の把握、入荷、出荷データを適切に把握するようにします。

[Bグループの商品]
 このグループの商品は、AからBへと落ちてきたものや、CからBへとあがってきたものなど、さまざまあります。Bグループの商品は、その売上傾向を監視し、Aに準ずる管理をするか、Cに準ずる管理をするか、適切に見極める必要があります。

[Cグループの商品]
 このグループは、BからCへと落ちてきた商品、もしくは市場に新しく登場した商品です。Cグループに落ちてきた商品は、発注時のロット数を最小にして、過剰在庫を持たないようにします。市場に新しく現れた商品については、一定期間、一定量の在庫を保持して市場の動向を観察するようにします。


 それでは、選択肢をみていきましょう。

 一定の目的で地域を三つに分割し、各地域ごとにオピニオンリーダを選んで反復調査を行い、地域の傾向や実態を把握する。
オピニオンリーダ層に積極的に働きかけ、調査活動を行うことで市場の潜在需要の傾向をつかむマーケティング手法はありますが、これはABC分析ではありません。

 単品の販売金額又は粗利益額を高い順に並べ、その累計比率を三つのランクに分けて商品分析を行い、売れ筋商品を把握する。
正しい記述です。

 地域を一定の経線と緯線で網の目状に区切った区画に対して、人口、購買力などさまざまなデータを集計し、より細かな地域分析を行う。
エリアマーケティングの説明です。

 レシートの販売情報から、顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。
バスケット分析の説明です。


 よって、イが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

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