[0016] ユーザ教育

平成12年度春期 初級システムアドミニストレータ試験より
 夜間に各店舗からPOSデータを収集し、翌朝には店舗の責任者が前日の販売状況を入手して、汎用のデータ加工ツールで、自由にデータを分析できるシステムを稼働させた。しかし、ほとんど利用されず、目立った効果を上げていない。そこで,店舗の責任者が利用しない理由を調査した結果、システムやデータの問題ではなく、ユーザ側のデータ分析能力に問題があることが分かった。そのための対策に関する記述のうち、適切なものはどれか。
各店舗の責任者を対象に不足情報についてアンケート調査を行い、提供情報の内容を強化する。
データ加工ツールのバージョンをアップし、機能の充実と処理の高速化を図る。
データを加工するためのひな型を用意し、現実の場面を想定して,実践的に教育する。
ハードウェアやネットワークの強化などを行い、より一層の情報収集の迅速化を促進し、最新情報の取得に努める。

正解

解説

 ユーザ教育に関する問題です。

 この問題の最大のポイントは、「システムやデータの問題ではなく、ユーザ側のデータ分析能力に問題がある」という一文です。すなわち、システムをより利用してもらうためには、システムを増強させるのではなく、ユーザにシステムの利用方法を教えてあげればよいことになります。

 それでは選択肢をみていきましょう。

 各店舗の責任者を対象に不足情報についてアンケート調査を行い、提供情報の内容を強化する。
そもそもユーザの利用状況が悪い中で不足情報のアンケートを行っても、使いこなせる人の要望しか集まりません。このアンケートでは、利用していないユーザが利用するようにはなりません。

 データ加工ツールのバージョンをアップし、機能の充実と処理の高速化を図る。
システムの機能強化であり、ユーザは逆に混乱して、さらに利用状況が悪化する可能性もあります。

 データを加工するためのひな型を用意し、現実の場面を想定して,実践的に教育する。
システムを使いこなせなっかったために利用していなかったユーザも、ユーザ教育によって、システムを活用できるようになります。

 ハードウェアやネットワークの強化などを行い、より一層の情報収集の迅速化を促進し、最新情報の取得に努める。
システムの強化が目的ではなく、ユーザ教育を目的とするべきです。


 したがって、ウが正解となります。
※ 解説の内容は執筆時点のものであり,含まれている情報の正確性,妥当性について保証するものではありません。ご注意ください・・・

関連する(かもしれない)問題